おやすみなさい

たわごとざれごとひとりごと

好きの呪い

とある漫画を読んで思うところがあったので思ってることアウトプットして自分の気持ち整理するための自己満足でーす

自分の経験からの持論が目白押しだよ
むしろ持論しかないよ
異論は認める



コンプレックスエイジって漫画なんですけどね
無理矢理めちゃくちゃざっくり一言でまとめると趣味を長年続けてるとどうしても付き纏うであろう諸々のしがらみの話です

私の語彙力では上手いこと説明出来ないからとりあえず読んで!
特に大人のヲタク!!!
漫画自体もなんだけど帯の言葉も刺さるからそこにも注目


コスプレイヤーさん(読み切りはゴスロリ)のお話なんだけど他の趣味にも通ずるものがあるなと思いまして
少なくとも自分が通ってきた道(バンギャ・ジャニヲタ)には多少は共通するところがあるんじゃないかと(あくまでも個人の意見)


いろいろときっかけはあるだろうけどどんな入口でも好きになった後って全てがキラキラしてて知らないことだらけだから知れば知るほど新鮮で楽しい
いいところしか見えてなくて好きなものに対して盲目的な好きで溢れてる
いわゆる新規ハイってやつ

自分自身もバンギャなりたての頃は純粋な混じり気のない好きだけで動いてた
闇なんて知らなくて光しか見えてなかったしそれしか知らなかった

後になってこの頃が1番純粋に真っ白まっさらな気持ちで向き合えてたって気づいたよ

好きになってある程度時間が経って知識も増えると欲が出てくる
もっと会いに行きたい
ファンサがほしい
営業されたい
認知されたい
そうなると後戻り出来ない
多ステを経験すると次からは1箇所だけでは満足出来なくなってしまう
1回ファンサ・営業されると次からそれがなかったらライブ自体は楽しくてもなんか物足りなく感じてしまう
もっとって求めてしまう欲深くなってしまう

人間そんなもんですよ
欲を抑えるなんて無理な話
それが出来たら苦労しない

特に大人なんて時間はなくてもお金はあるから金にモノを言わせるスタイルになる
俗に言う金の暴力ってやつ
無理のない範囲で欲を満たして楽しむ人もいるけど少なくとも自分も自分の周りの大半(特にバンギャたち)はお金を使いまくってる(あくまで収入の範囲内で)
類は友を呼ぶってやつですかね?
遠征しまくって1回のツアーで何ヶ所も参戦したり各会場の参加券を何枚も握りしめてイベントを複数ヶ所参加するのはもちろん良番を確保するために躍起になることもある
グッズも欲しいと思ったものは全部買うし
それが当たり前になる

そんな感じで己の欲望に従って行動するようになるともう手遅れで
趣味のばずが生活の中心になってる
あるのが当たり前だから好きになる前の生活になんて戻れない

上手いこと欲が満たせないとストレスが溜まる
そのストレスをまた趣味で癒そうとする
いつだかのねほりんぱほりんでもアイドルで受けた傷はアイドルで癒す的なニュアンスのこと言ってたっけ

そして費やした時間が積み重なると知らなくていいことまで知ってしまう
闇の部分まで見えてしまう
見なきゃいいのに見ちゃうんだよね
それでまたストレスが溜まる

趣味通じて出会った人たちとのいざこざも出てくる
人間同士なんだから考え方や感じ方もポテンシャルも置かれてる環境も違う
それが食い違ったり差が開いてくると険悪になることもある
ちょっと目立つと後ろ指さされてあることないこと言われることもある
影で叩いてるのが身内だったなんてこともある(これが1番怖い)
よっぽど神経が図太くないと苦しい以外の何ものでもない

好きなものを理解してくれない人や偏見を持ってる人だっているわけだからその人たちからの視線も避けられない
だから隠さなきゃいけない
ただ好きなことをしてるだけなのに窮屈
そんなもの好きなのって笑われたとしても自分にとってはそれが全てだから失うわけにはいかない
取り上げられそうになってもしがみつくしかない

ある程度歳を重ねるといい歳して何やってるんだって言われたり自分自身でもこの歳になって何してるんだろうって思うこともある
身近に自分より若い子が多いと余計にね
どんな趣味でも年齢制限があるわけじゃないのに
体力的にも精神的にも社会的にもしがらみが増えて動きにくくなる
こんなことしてる場合じゃない早く目を覚まさなきゃって年齢を理由に諦めようとする
結婚やら出産なんかが絡んでくると本当に厄介
それに歳とると動くのも億劫だし保守的になるから躊躇ってしまう

でもね何より1番辛くて悲しいのは義務になってしまうことだと思う
面倒だけどライブ決まったから行かなきゃ
別に曲は好きじゃないけどリリースが決まったからCD買わなきゃ
いつの間にか全て惰性になってる
通勤・通学と同じようなレベルになってる
原動力が好きって気持ちではなくなってることに気づいたらもう終わり
コンプレックスエイジでも「好きを失くしちゃったら趣味じゃなくなっちゃうよ」って台詞があるんだけど本当にその通り
趣味の定義って"仕事・職業としてでなく個人が楽しみとしてしている事柄"なのに楽しみじゃなくなってるじゃん

史上最高にどうでもいい暴露をすると自分がバンギャルあがることを決めた理由も8割くらいがこれ↑なんですね
解散はあくまでもきっかけであって本当は追いかけることを義務に感じてしまって楽しくなかったし好きなはずなのに辛いのが耐えられなかったから
残りの2割は年齢的なこととか

貯金切り崩して神経すり減らして
生活に彩を添えるためのものが負担になって追い詰められてるっておかしな話だよね


苦しいのに辛いのに離れられない
だったら辞めりゃいいじゃんって思うけど無理なんだわ
だってなんやかんや楽しいし好きだから
どれほど辛いことの方が多くてもほんの少しの楽しいしがあっさり上回ることを知ってるから
「"辛い"も"苦しい"も私の好きには勝てなかったのよ」

それに何より浸ってる年月が長ければ長いほど抜け出せない
全てをかけてきたんだし
生活と癒着してしまってる
どんなにもがき苦しんでもクソみたいな世界でもそれが全てで他の世界を知らない
染み付いたものもあるから今さら切り離すことも無理な話だし繋がりを絶つこともできない
多少は執着と愛着もあるしね


でもまあいくら喰らいついたとしてもいずれは手放すときは来るわけで
やむを得ない事情があるからかもしれないし自分の限界を感じたからかもしれない
どんな理由であれ失った瞬間の虚しさったらありゃしない
やることが何もないし美味しいものを食べても味気ないし綺麗な景色を見ても感動できない
殺風景で味気ない
心に空いた穴を必死に埋めようとするけどこれっぽっちも埋まらない
そもそも他の満たし方が分からないもんね
失うのは一瞬でも完全に解き放たれるのは好きなものに費やしてきた以上の時間がかかる
手放した後も縛り続けられる
もういい加減にしてくれ!


どれだけ辛くて苦しくても好きを上回ることは出来ない
失ってしまったら自分じゃなくなってしまう
たくさんもがいて足掻いてほんの少しの幸せを手に入る
その幸せは少しだけかもしれないけどものすごく重くて大きい
一部でしかないんだけどそれが全て


自分の場合バンギャルあがって開いた穴を埋めてくれたのがジャニーズだったからまた性懲りもなく追っかけしてるんです
誰かを追っかけて他人に自分の存在意義見出すの辞めたいよ
でもそれ以外の生き方が分からないの
誰かを追いかけることに時間もお金もたくさん費やして貴重な青春だって捧げた
そのときに培った考え方とか価値観で生きてるから結局未だに縛られてるでしょ?
たぶんこれからもこのまま生きていくんだと思う
でもそれでいい
楽しいし好きだから



「好きは呪いだ  苦しくてとても心地良い」


好きの呪いって怖いね
でも楽しいね辞められないね